sketch/2015.12.9【小便小僧バスターズ】

立って小便をするなという警告が、guzuriのトイレには貼ってある。2007年から貼ってあるこの【CAUTION!】に一体どれだけの人間が気づいているだろうか。トイレ掃除の度に便座が上がっていると、またかと肩を落とす。私の将来の目標は、小便器と大便器の両方が備えられた家に住む事だ。実際私の知っている成功者の家は軒並みそういう仕様になっていて感動する。この注意書きは、今はジブリで働く後輩が学生の頃につくってくれた。私のオーダーはゴーストバスターズのマークを小便小僧バーッジョンに、というものであったが実に良い出来だと思っている。当時、商品化してビレッジヴァンガードに展開したらバカ売れするのではないかと舞い上がったが、結局商品化していない。さて、本日も便座が上がっている。張り紙が見えにくいのではと思い、先日位置を少し下げたが結果は散々だ。そもそも、デザインが分かりづらいのか、それとも無視されているのか、さらには気づいていないのか。無視されているとは考えたくない。ということは、張り紙には気づいているが意味が分からない、さらにはその物自体に訴える力が無いという欠陥が浮かび上がってくる。そして思う、商品化しないでよかったと。在庫は出来るだけ抱えたくない。2011年に大量に刷ってしまったCountryMadeのダンボール箱(ずいぶん減ったが)の隣に、ゴーストバスターズならぬ小便小僧バスターズのプレートがいっぱい入ったダンボール箱が重なっていると思うと、ぞっとする。