sketch/2015.1.30

ワイワイした楽屋から先発のリクオさんを見送る。なんだかディズニーランドかどこかのアトラクションに出かける様な光景でおかしかった。リクオ船長は今年も長い航海をはじめた。少しの間、乗船させてもらう。半年ぶりのメンバーとの2時間半はちょっとした旅をしている心地で、もうすこし味わっていたかった。このまま都市を幾つか巡れたらと思ってしまう。「終わりたくないね。」リクオさんはそう言いながらアンコールの「光」を始めた。イントロからソロをまわしはじめる。妙に名残惜しい感じ。「すべて捧げる、この瞬間に。」何度も繰り返すフレーズが高まっていく。このメンバーでの演奏はもう無いのかもしれない。そんな予感がよぎったけど、ステージを見渡したらすぐに忘れてしまった。 旅の途中で、リクオさんの船に乗った。船を降りた時には分からないことが、これから沢山見つかることを知っているから、寂しくない。

sketch/2015.1.29

今夜は久しぶりに温度計が3℃。外の照明にちらつきはじめた雪。さっき閉店間際の銭湯で炭酸泉に入った効果がまだ続いている。よく眠れそう。年明けから続いているレコーディングが一段落した。どれも素晴らしいミュージシャンによるもので、9年目のguzuri recording houseは幸先よく幕を開けた。来月はエンジニアで入るアルバム制作が幾つかと、いよいよ自分の録音も始まる。今夜は飲まないようにするはずだったけど、久々にリクオさんのブログを読んでいたら、手に届く所に角瓶があったので、つい栓をあけてしまう。カセットコンロでお湯を沸かし、割る。明日の下北沢は、大雪と呑み過ぎの注意報。

sketch/2015.1.28

入間市駅までの道すがら、ふと歌いたくなり車に変更。混んでいなければ下北沢までは車で1時間。今日もスピーカーのリクオさんとガチンコ。高速道路を飛ばす。環状8号から青梅街道へ入り、環七を南へ折れて井の頭通りを目指す。ローズレコードを通り過ぎると、まもなく下北沢。細い路地へ入る。車がすれ違えない程の通りを少し行く。椎野さんのボルボが停まっていて、挨拶。真城さんがロビーにいて、挨拶。スタジオに荷物を置く。寺さんと宮下君が来て、リクオさんが最後に来た。ストリングスの歩さんと阿部さんも途中で合流。6時間のリハーサルを終えた帰り道はところどころで渋滞。空調のファンの調子が悪い。高速道路を飛ばす。車内は寒い。所沢出口も大渋滞中。川越まで遠回りする。国道16号はまずまず流れている。guzuriのセッションの様子を少し見てから、エアストリームでリハの復習をする。少し横になりウトウト。電話が鳴る。RECの撤収作業を終えると2時をまわっていた。TVを付ける。錦織君が全豪オープンを戦っている。一月も終盤。

sketch/2015.1.27

昼間の暖かい空気が、冷たい雨に変わっていく。建具と木工の専門書が届く。ギターを弾き疲れたら気分転換にページをめくる。良い仕事は手間がかかる。ものつくりは、ほとんどが仕込みだなと、いつからか感じる様になった。そのころから、すこし気持ちが楽になったのは、たぶん、コツコツやることが一番楽だと気がついたからだとおもう。そしてまたギターを弾く。あっという間に夜になる。はっと、23時。guzuriにもどりRECの撤収のち、いつもの店で酒と魚。

sketch/2015.1.26

圏央道を南へ、入間から藤沢までは本当に1時間だった。リクオさんバンドのリハーサル。久しぶりにバンドで出す音。半年ぶりの感覚に伝承ホールコンサートに向かう日々がフラッシュバックする。コンサートが終わって、飲み過ぎて財布無くして、翌日は東洋化成でアナログのカッティング。財布も見つからないままLAへ飛んで、ジェイムステイラーのコンサートを見た。夏がすぎて、秋も行き、冬も終わりへ向かっている。今朝の車の中で、スピーカーのリクオさんと大声で張合ってみる。力みすぎてハンドルがぶれる。なんども聞いたリクオさんの京都なまりの声がきこえる。「しんちゃん、いこか~」


『リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』アルバム発売記念ライブ









【出演】リクオ with HOBO HOUSE BAND
笹倉慎介(ギター&コーラス)/椎野恭一(ドラム)/寺岡信芳(ベース)/ 宮下広輔(ペダルスティール)/橋本歩(チェロ)/阿部美緒(ヴァイオリン)/真城めぐみ(コーラス)


【場所】東京 下北沢 GARDEN 03-3410-3431

【日時】1/30(金)開場18:30 開演19:30 前売¥4500 当日¥5000(いずれも飲食別)

<11月22日(土)チケット発売>
チケットぴあ(Pコード 245-927)、ローソンチケット(Lコード 77846)、イープラス、GARDEN 店頭(13:00~21:00)
問)tel.03-3410-3431(GARDEN)

sketch/2015.1.25

ただただ、やるべき事とやりたい事と混在中で、時間に置いてけぼりをくっている様な感覚。朝は5時に起きたい。海まで散歩をしてから、山の水を汲んで家へ戻るとパンが焼き上がっていて、途中で採取したハーブでお茶をいれる。毎日少し海へ入ってから、2時間趣味の木工作業をする。昼食に保存してあるキッシュをたべながら、筆をとってギターを抱えると、時間は足をつけて夜へ向かいはじめる。誰かが帰ってくる足音がしたら、台所に立とう。何かを終える度に、次はどこへ向かおうかなどと考える事をやめて、そんな暮らしに入りたい。ほど遠いけど、今も悪くない。

sketch/2015.1.24

軽トラックに木っ端をたくさん詰め込んだ。産廃業者に持っていく為。使える木、不要な木の選定をする。久々に骨の折れる作業。夜の店番をしながら酒粕で鍋をこしらえる。地元富士宮市の地酒富士錦の新酒の酒粕。ことしもうまい。

sketch/2015.1.23

guzuri sunny session の時のMCで、10人くらいで予約してもらえればライブ付きディナー受け付けます。と言った。昨年末予約があった。2009年からguzuri珈琲店に来てくれている方の職場の新年会だった。この町で働く人たちに、自己紹介のような長いMCと、ささやかなコンサートの夜。

sketch/2015.1.22

大きなガラス張りの喫茶店に閉店まで居る。窓際に座るのが好きだからそうした。隣の人とは1mも離れていないけど、全く干渉しない。店員とも一線ある。何事もはかどる。古くから在る、ある街の喫茶店。良い街にはそういう喫茶店がある。

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sketch/2015.1.21

吉祥寺という街。雪と雨とみぞれ。二十歳の秋に始めて来た。もう同じ街とは思えない顔をしている。それでも路地を一本入るとそれなりに昔のまま。そんな裏通りに今月閉店する店を2軒知っている。一軒はguzuriの食堂長が店を受け継ぐ。その店でランチをしながら内装の相談を受ける。大変でも出来る場所は自分たちでやった方がいい。アイディアと知識を餞の言葉に置いてくる。外は雪になったり雨になったり。そしてまた雪に変わる。今日は寒い。 もう一軒の店というのは何度も店主にクダを撒いていたカウンターの店。結局ライブは出来なかったけど、たくさん受け止めてもらっら気がしている。早い時間と、酔わないで行くと怒られるので、ちょっとご無沙汰している。吉祥寺で酔っぱらうのが1月の課題。

sketch/2015.1.20

茶色い山手線が来る。行き先を二度見する。ホームを確認。東京駅100周年記念車両らしい。不評の東横線乗り換えも、思っていた程悪くはない。スタッフミーティング兼、新年会へ。今年のスケジュールを建てる。次第に酔いがまわれば深い話。真冬の中目黒。赤提灯に吸い寄せられる。ふと、カウンターの向うにジュリー夫妻。1月も下旬。冬の電車にゆられていると母からの電話。姉からはメール。来週は法事、地元へ帰る。

sketch/2015.1.19

閉店間際のguzuri珈琲店。ドアベルが鳴る。近所の若者が夕食に来る。一言二言、言葉を交わす。スマホをいじる若者。パソコン作業する店主。溜まりつづける雑務と領収書。

sketch/2015.1.18

酒がなかなか抜けない。昨日は15時前に演奏を終えて、日付が変わるまで飲み続けた。記憶はとぎれとぎれ。大宴会場で寝てしまい、ふと気がつくと、蔡くんがサンキューフォーザミュージックを演奏していてアラフドミュージックは大円団を迎えていた。楽しみにしていた他の出演者の演奏も、その場に居たはずなのに記憶がない。素晴らしい温泉、料理、旅館。とにかくみんな楽しそうだった。二日酔いの痛手を負い、福島を後にし車を5時間走らせる。内装依頼のある千葉県袖ヶ浦へ。東北自動車道からアクアラインへ。久留里線の無人駅で森さんと待ち合わせる。真っすぐに延びる単線の向こうに夕焼けが始まる。線路の上に富士山のシルエット。今年もごちゃ混ぜの日々を送っている。

sketch/2015.1.17

東北自動車道を北へ、吹雪と晴天を代わる代わる通り抜ける。山間の温泉街は雪国の景色そのもの。窓からスローモーションのように雪が舞う。しんしんと積もりつづける。震災後、温泉街は客足が減ったという。放射線量の少ない土湯温泉も震災後16軒あった旅館は11軒に。あれからもうすぐ5年。未解決のことばかりだけど、世間はまあまあ普通に動いている。いきなり突きつけられた大きすぎる問題に持続して取り組み続けられる人は限られている。道行く人々の多くのテーマは自身の生活だろう。僕もそのひとり。大なり小なり、すぐに解決出来ない問題は、ヒキダシに閉まっておく必要がある。そのヒキダシにカギをしないで、たまに覗き込む。時間は少しずつしか動かない。大宴会場に響く音とユーモアは、それぞれのヒキダシを開けたり閉めたりしただろう。深く考えるのはやめてしまおう。お酒を飲んで好きな音楽と仲間とその場所を楽しもう。何も変わらないかもしれないけどそれでいい。山間に佇む温泉街は、これからも疲れた僕たちを迎えてくれる為にそこにある。


[アラフドミュージック2015@土湯温泉を終えて]

sketch/2015.1.16

着陸態勢の低い飛行機が行く茶畑の中の道を歩く。寒さに慣れてしまったのかと思いきや、気温は高い。すこし体を動かすと、上着無しで過ごせる日中。陽は着々と伸びている。寒さはあと何度かぶり返しては、蕾の膨らみを育むだろう。立春がゆき大雪が来たら、春はすぐそこ。明日は雪深い福島へ向かう。

sketch/2015.1.15

雨の少ない季節の雨。雨は夜まで降った。久しぶりに傘をさす。近所のダイナーまで歩き、小さな新年会をする。店を出る頃雨は上がり、星空が見えた。少し仮眠のあと、外へ出た。夜明けの気配がする空に少しソワソワする。車の通りが多くなってくる。うとうとして眠りにおちてから間もなく、戦闘機のジェットの音で目が覚める。

sketch/2015.1.14

録音とは時を刻む行為。それに気がついてから、音が愛しく思える。今日もそんな音がしている。

sketch/2015.1.13

公園で陽を浴びている。もう少しすると日が落ちて、向こうの背の高い山桜の枝の間に、夕暮れの綺麗なグラデーションが始まる。雲ひとつない青空の午後。

sketch/2015.1.12

そういえば、1/9で入間へ来て8年経った。そのころは圏央道も開通しておらず、富士宮からは富士吉田、八王子を経由し、3時間以上の道のりだった。ずいぶん遠いところへ来てしまったと思った。ワーゲンのゴルフ2に沢山の荷物を詰め込んで。ピアノは遅れて翌々日くらいに到着した。殺風景で広くて、寒くて。夜になると庭先の公園は真っ暗で物騒だった。住み心地はまずまずだったけど、深夜にバイトから帰って来ても大声で歌えたし、ギターも弾けた。はじめの頃は夢の中にいるようだった。しばらくすると道路を挟んだ洗車場は更地にされ、家が建ち並び、この町はいつしかジョンソンタウンと呼ばれるようになる。景色も人も変わったけど、このハウスの窓からの眺めはいつまでも変わらない。公園の芝生と森の風景。僕はずいぶんと変わった自覚があるけど、時々、変わらなかった事もみつける。良かったり、悪かったりする。

sketch/2015.1.11

まだ本調子ではないが、とりあえず曲作りを再開。少し寝かせた曲の歌詞がまとまる。外では古いビートルのキャブを変える矢吹氏。アメリカの納屋に眠っていたというダットサンのエンジンがかからない田口氏。エアストリームで作曲するわたくし。窓からはいい年した大人がそれぞれに奮闘している風景。

sketch/2015.1.10

予想通り、風邪は長引き咳とたん。夜の店番が終わり、薬局でそれに効くというシロップ購入。スーパー銭湯であたたまる。角のお湯割りであたたまる。シロップとお湯割りの効果で眠気がすごい。マスクをしてネムル。

sketch/2015.1.9

guzuri珈琲店初め。用品店の商品入れ替えにファブリック×カズイのカイ君が来る。ランチを待ちながら会談。厨房からビーツ煮込みの香り。今年も始まった。そして春ころに食堂長が店を持つ事になるかもとの報告を受ける。guzuriにとっては失材だけど、どんな店になるか楽しみで、店の内装の相談をうけているととてもワクワクする。やっぱり自分は場所を作ることが好きらしい。あたらしいスタッフも少しずつ探していかなければならない。新年早々にまた新しい風が吹きはじめた。 夜に少しドライブをする。作りかけの曲をiPhoneからカーステに繋き聞く。車はいい気分転換になる。少しだけ聞く側の気持ちになれる。ガソリンはすこしずつ安くなっているようす。

sketch/2015.1.8

たまに行くカフェでランチ。本年度のguzuriのToDoを考える。体調はすぐれないも、ホームセンターへ。長引く予感の風邪。鼻の奥、喉そして気管支へと痛みは下る、いつものパターンか。明日からguzuriの珈琲店初め。今年もレコーディングと珈琲店を行ったり来たりする場所になる。用品店は始まったばかりで手探りでいくだろう。音楽活動もguzuriのことも、協力してくれるスタッフがいないと達成できない目標を掲げてしまってから、数年経つ。すこしずつ集まってくれた人達と、今年も良い酒が飲める一年にしてゆく。

sketch/2015.1.7

インフルエンザの診断をする。陰性でほっとするも扁桃炎。年末年始返上で曲作りしていたのと、録音続きだったからか。一日安静にしている。guzuriでは昨日からpaniyoloくんの録音をしている。アニー君達がいるので安心でまかせっきり。ベッドの上で眠ったり歌詞を書く一日。

sketch/2015.1.6

飯能のmogatギター工房へ。昨日近所のリサイクルショップで購入したYAMAHA-FG180赤ラベルのメンテナンスへ。合板のマホガニーはmogatのローズウッドとのキャラクターの差がありすぎ。こういう音の差があってこそギターを持ち変える意味があるのだなあと痛感。帰りがけに少し体調が悪くなり、天然温泉へ寄るも回復セズ。そのまま就寝。

sketch/2015.1.5

起き抜けに浮かんだ歌詞を書き留める。歌っていると、エアストリームの窓を叩く音。男二人、基地を眺めながら寒空の下、珈琲をすする。飛行機は今年まだ飛んでいない。 夜中に何度か起きた。同じメロディーがループする。朝目覚めたら言葉が口からこぼれた。たいした台詞でもない。だれでも口にした事のある言葉にメロディーを着せる。guzuriは連日のレコーディング。僕は作曲など。9日から始まるカフェ営業までにもやる事が多い。道路の交通量で世間が動き出したのを感じる。昼過ぎくらいになると自衛隊の飛行機がやたらと飛び出した。飛行初め。

sketch/2015.1.4

連日夜は冷え込む。guzuriはレコーディング初め。深夜のエアストリームの気温計。3度。ストーブを炊くとすぐに暖まる。みるみる20度あたりまで。しみじみ小さい家が良いと思う。目の届く場所に必要な物があり、手の届く範囲で効率よく生活出来る空間。見晴らしの良い丘か、雑木林に囲まれたような場所に、小さな母屋とトレーラーハウスがある。大きなテラスで繋がっていて、菜園や家畜のスペースを想像する。暖かい部屋。暖かいご飯。ローコストな生活。キッチンにはウイスキーグラス。家族の風景を想像する。ウイスキーは角派だけどマッサンのウイスキーの竹鶴も飲んでみたいこの頃。

sketch/2015.1.3

明日はguzuriのレコーディング初めなので年末に行き届かなかった場所を清掃する。キッチンからフロアまで床を磨く。今年はこの場所からどんな作品が生まれるだろうか。などと思いながら。そして今年は常にguzuriをピカピカにしておきたいと思う。正月らしさが全くないのだが、近所の銭湯へいくと、通常ではありえない芋荒い状態。まだお正月なのだと認識する。


 


【年明けライブ情報/新年初ライブ1月17日アラフドミュージック(福島県土湯温泉)】


出演 奇妙礼太郎 蔡忠浩 笹倉慎介 ビッケとカツマーレー mito(ミト) MayuWakisaka


会場となる宿がある土湯温泉町は、国立公園の中にあります。212世帯432人が住む山あいの小さな温泉街です。土湯温泉町の放射線量は山間の地形もあってか福島市の中でも低いのですが、震災以前は16軒あった温泉宿は、わずか1年の間に11軒となりました。その後、新たに1軒が開業しましたが、まだ震災前の賑わいを取り戻すことができずにいます。そんな土湯温泉に宿泊客を呼び込みたいとアラフドミュージックが始まりました。


※アラフドとは、初雪を踏みしめ道筋を作る様子を表すこの地方の方言で、漢字では新踏土と書きます。

sketch/2015.1.2

大晦日にウロウロした街と、元旦にぱらついた雪の印象が強くて、どうしたって作詞の思考に入り込んでくる。午前中から午後にかけては陽射しがあり、ストーブを焚いていれば少し暑いくらい。煮詰まると環境をかえてフランチャイズの珈琲店へ行く。以外と集中できる。徐々にいい感じで仕上がる曲。さらに気分転換に青梅のホームセンターへ足を伸ばす。今夜、入間の最低気温はマイナス4度の予定。エアストリームはストーブを全開に炊いていてまだ暖かい。昨夜は5センチ近くの氷が張っていた。外は極寒。

sketch/2015.1.1

エアストリームの窓に雪がちらつく。電気毛布の温もりからなかなか起き上がれない元旦の朝。guzuriで食事とシャワー、洗濯物をしてからまたエアストに戻る。目の前に広がる荒野のような滑走路。その周りを走る人や、犬を連れて歩く人。ギターを弾きながら眺める。曲が生まれそう。1000円で買ったPiggyという古い日本製のアンプにiPhoneを繋ぐ。ボイスメモの音も、どこか古めかしく聴こえる。今日はよく冷えるからアラジンのファンヒーターと足下用のホットカーペットが生命線。鼻歌メロディーの向こうからやってくる言葉たちが待ち遠しい。良い年明けだと思う。

sketch/2014.12.31

始めての町を歩くとき、そこの町に住みたいと思う衝動にかられることがある。不動産屋の前で足が止まる。歩いていて、いい感じの物件をみつけると大家さんを探す。不動産を見るのは僕の趣味だと思う。ああ、これが趣味っていうものだ。と思うこの頃。そんな町で一番美味しそうなそば屋を見つけた。鴨せいろ。年越しそばを食べる。どこも大晦日の雰囲気が満点で言うことなし。一日中買い物をしてまわった。年明けからバタバタの予報なので、今年の年越しは入間。エアストリームの中になる。0時をまわるころラジオを付ける。あっけなく行くこの感じ。新しい幕開けの期待感とは裏腹に、毎年とくに何も起こらない。小さい頃、年越しまで起きていられなかった。深夜は未知で、畏怖心でいっぱいだった。2015年は、まだまだある未知をみつけていきたい。