sketch/2014.12.30

大工道具や車の大掃除。徐々に年越しに向かう。たまに行く中華料理屋で小さな忘年会をする。実に変化に富んだ一年だった。1月のホールコンサートから始まり。2月にアメリカでエアストリームを買い付け。4月録音7月アナログリリース。主に四国ばかり行ったライブ。小豆島は4度行った。コンテナ防音室の工事からguzuriの店番という一日もよくあった。今年も終わるねと、しんみりする。あさりラーメン、餃子、ビールを2本空けたあと、10年物の紹興酒を呑んだ。少し赤らんだ顔で夜の住宅街を歩く。ぼんやり光る街灯や、クリスマスのままの庭先のLED。今年も大晦日が来る。大雪の日と大晦日は人々の心の向く先が同じになるから好きだな。

sketch/2014.12.29

guzuriのレコーディング納め。セッティングまでアシスト。僕は"エアスト"で曲作り。夜、半年ぶりにSO-SOへ。酒井さんに今年の近況報告。伝承ホールコンサートから始まり、駆け抜けた一年を妻に熱燗で乾杯。深夜3時、レコーディング撤収のためguzuriへ戻る。路面も車も氷の世界。凍ったフロントガラスに熱湯をかけられたワーゲンバス。都内まで無事にたどりつきますようにと見送る。そして、角のお湯割りを呑みながら、スタジオを見渡す。guzuriさん、今年もお疲れさまでした。ありがとうございました。

sketch/2014.12.28

guzuri珈琲店、年内最終営業日。過去に2度、シェアハウスをしていたことがある。その二人が年の瀬の入間へ。一人は大学の2年間。3LDKの80平米のマンションはおおかたの予想通り、溜まり場となり、麻雀、呑み会、勉強会が代わる代わる行われていた。もう一人はこの米軍ハウスで。家賃が高く、一人では住めないので誘ったところ、すんなりOK。彼が引っ越すとき、実は入間を出ようと思っていた。結局、guzuri以上のロケーションと広さの物件が関東近辺では望めず、そこから本格的にスタジオとカフェを始めた。2度の共同生活はとても楽しい思い出。guzuriのランチを囲みながら年の瀬らしい時間がゆく。

sketch/2014.12.27

火の用心の消防車が行く、灯油売りの車が行く、交通安全週間のパトカーが行く。年末の感じ。さっきコンテナ防音室の仕上げが終わった。そしてguzuriの店番。施主の栗原くんと電話で少し話す。彼の声を聞いて、良い年の瀬を迎えられる気分になった。スケジュール帳に来年のカレンダーを書き込む。徐々に決まっていくレコーディングやライブのスケジュール。 今日の昼食はホームセンターのフードコートだった。年の瀬の人々を眺めながら昔の友人の言葉がうかんだ。「君には景色が文字で見えていそうだね。」と。そんな事は無かった。10年くらい前の事。でもそれからは、そんな風に見ようと心掛けていた。そして曲も良く書いた。しかし今年はついに曲が途絶えそうになった。ちょっとまずい気がしていた。もう一度目の前の景色に向き合う時が来ている。SNSのアプリを消してから、携帯電話を見なくなった。引き換えに始めた毎日のsketchは言葉を思い出させてくれる。そしてメロディーが言葉を記憶の階層から連れて来てくれる。昼食をとりながら、目の前に広がる景色だけが僕の情報で、それがすべてだということが、とても清々しくて、懐かしかった。

sketch/2014.12.26

ホームセンターへ行く。フードコート付きのやや大型店へ。入間近辺には行きつけのホームセンターが3つあり、用途によって使い分ける。木材はあの店、一斗缶のペンキはこの店、気が利くオリジナル商品はあそこ、などといった具合。因にすべてフードコート付き。ふと、個人的今年のベストホームセンターは豊洲のスーパービバホーム。高層マンションの中に突如と現れる。商品のラインナップもさすがだったけど、職人さんからセレブ層?までの幅広い客層に驚いた。僕の知っているホームセンターの景色はそこには無かった。 今年もずいぶんお世話になったホームセンター。ホームセンターへ行くと生活する楽しみがわき上がってくる。店内にはお飾りがならべられ、クリスマスの追い風を受けて歳末大売り出し中。明日はコンテナ防音室の仕上げ。

sketch/2014.12.25

相変わらず曲を書いている。あっという間に夜になる。深夜1時ころいつものダイナーへ向かう。電気が消えている。寒空の下を引き返す。引き締まった空気で星が広がる。青ひげのケーキ屋さんでケーキを買っておけばよかったと後悔する深夜。ハイボールを少し呑む。空きっ腹で、すぐにいい気分になる。Gのコードってこんなに良かったっけ?なんて思う。即興で1コーラスつらつらと出来る。クリスマスらしい事は一つもなくクリスマスの日が終わったけど、曲が生まれているから良し。

sketch/2014.12.24

子供の頃、クリスマスになると祖父のスーパーマーケットには大きな骨付きの鳥もも肉が並べられ、僕は沢山の人と自転車とでごった返す店先をウロウロしていた。活気ある年の瀬の始まりを告げるようなこの日が行くと、大量のお飾りが市場からやってくる。僕が子供だったころ、年中行事は滞り無く行われ、大人たちは慌ただしくしていた。ふと我に返るとき、思い出されるのはそんな風景。ちょっと冷めたクリスマスチキン。たっぷりの照り焼きソースでアルミ箔の持ち手はべとべとしていて、期待ほどでは無い食感と味の記憶。それでもケーキにローソクを灯すと、いつでも特別な気持ちになった。今年、西暦は2014年。 クリスマスが何なのかなんて考えるようになってから、どこか乗り切れない。気にしないで流された方が楽しい。

sketch/2014.12.23

幕が閉じて、店内の片付けをする。人の温もりの無くなったguzuri。急に寒さがやってくる。暖かい人達ばかりだったから尚更。食堂長の残していったクリスマスプレートはとても美味しかった。今年最後のライブが終わった。年が明けるとココに来て8年。年の瀬が来ると、入間に来る前の事を思い出す。高校生のとき以来、半年程の実家暮らしをしていた。コンピレーションの話があったので毎日ProToolsで録音をしていた。結局その話はなくなったのだけど、そのころ録音した物はファーストアルバムにおさめられている。RockingChairGirlのドラムの音は、実家の部屋の音だったりする。 これから正月にかけて、僕の中ではちょっとしたアニバーサリー期間がやってくる。入間8周年、guzuriは6周年。

sketch/2014.12.22

いよいよ冬至。冬が至る。曲を書き続けている。エアストリームから見える大きなけやきの木の枯れ葉もわずか。去年の今頃は貸地の看板が出ていた。有刺鉄線の柵、上空を行く戦闘機。今では、売り物にならない車や海洋コンテナとエアストリームがある。今年のはじめ、アメリカへ行ってからはあっという間の出来事で、そろそろ年忘れ。 夜はサンデーマーケットのお疲れ忘年会in guzuri。独立している同世代の言葉と共に酒が深くなる。午前3時、大量の洗い物を済ませ、テレビをつけてみる。年の瀬を感じる。

sketch/2014.12.21

冬至は明日だった。以外と寒くない日中。guzuriは営業中なのでエアストリームで曲を作る。ほどなくして店に客人だと呼び出される。高校の同級生だった。テニスのインストラクターをしている彼。隣の隣の町に住んでいる。僕にももちろんそういう選択肢はあった。入間に来た頃、職探しで彼の勤めるテニスクラブへ見学へいったこともあったけど髭NGということで諦めた記憶がある。静岡県三島市の高校で、毎年全国大会へ出場していた僕らの思い出は、テニス三昧の毎日。本当にテニスが好きだった。用件は三島時代の友人の結婚式。そして三島は良い町だとか、いずっぱこ(伊豆箱根鉄道)の話。青春時代の友に会ったからか、夜は気に入った歌詞が生まれた。

sketch/2014.12.20

近所のコーヒースタンドで新曲の歌詞を書く。外は雨。雨が出てくる歌だから雰囲気が出る。昔から珈琲を飲みながら勉強したり曲を作ったりしている。珈琲一杯に隠された物語を紐解くと、光と影がうごめいているけど、世の中はだいたいそんな感じ。もう諦めている。一度諦めて、そこから始めてみる。どうにもならない事は考えない。guzuriへ戻る。スタッフと交代で店に立つ。来年の事を考える。間もなく忙しくなる夜の珈琲店。明日は冬至。ここからまた陽が長くなると思うと、うれしい。

sketch/2014.12.19

先日からguzuriの前室のスペースでPHABLIC×KAZUIの服を取り扱うようになった。町田のアトリエからカイ君がやってくる。商品の入れ替えと来年の取り組みに付いて話したりする。カイ君の服は着心地の良さと、人物を際立たせてくれる服だと思っている。服が主体ではなく、あくまでも人物が前提で作られているような。ファッションの世界のことはよく分からないけど、肩肘張らずに袖を通せて普段使いなのに、なんかシャンとする。カイ君と話をしていると腑に落ちる言葉が沢山やってくる。町田と入間、圏央道のお陰でもはやご近所。そしてguzuriの前室ではこれからも日々の用品を扱っていこうと思っているので、そのまま用品店とすることに。guzuri用品店。なんとなく始まる。町はイルミネーション。もうすぐ冬至。

sketch/2014.12.18

昨日購入したレコードコレクターズ1月号。はっぴぃえんどのBYGでのライブ写真にちょっと感動しつつ、BYGへ向かう。立夫さん伊賀さんマヒトさん克彦さんPAの多和さんと来年の話をする。偉大な先輩方に話を聞いてもらう。いつも程よい緊張感で背筋が伸びる。年の瀬の渋谷。最近この街によく来る。

sketch/2014.12.17

パープルオーディオのランチボックスを組み合わせた卓がすごく気になる。そしてかっこいい。同じHAで、録り音もEQやコンプで作り、フェイダーだけでミックスが完成する様なシンプルな録音が理想。システムラボのタカくんとそんな話をする。パープルオーディオのランチボックスのユニットを今度試すのが楽しみ。夕方からアンさんが来てミックスの最終調整。

sketch/2014.12.16

雨音では無い音がしている。シャワールームの窓を開ける。みぞれか雪か、雨も混じる。guzuriでは昨日からある映画のサウンドトラックの録音。心地よい音が溢れている。僕は寒空の下、渋谷まで打ち合わせに出かける。 入間市駅から渋谷駅まで乗り換え無し。横浜までも乗り換え無し。圏央道は来年藤沢まで開通。入間と藤沢が1時間くらいとなる。実家の富士宮までは既に2時間を切る。そんな時代。

sketch/2014.12.15

午後、mogut guitarを訪ねる。入間から少し山の方。飯能の山奥の入り口あたり。小池龍平さんのギターを弾かせてもらってから気になっていたギター工房。近いから、なおさら行きたい気持ちでいた。龍平さんと永積さんのお二人に紹介してもらい車を走らせる。弾かせてもらったギターは、目の前に居る赤城さんが作ったものだ。この美しいギターはその瞳の前で少しずつ作られたのだ。年老いた猫と暖炉の家。つなぎを着る職人。庭には沢山の木材が積まれている。音楽は気持ちで出来ている。楽器も気持ちの届くところで生まれたものを使いたいと思うこの頃。

sketch/2014.12.14

久しぶりに駅まで歩く。すっかり冬空。入間市駅までは徒歩20分くらい。歩きながら話すのはいいなと思った。散歩をしながら会話をする事の良さに気がつく。駅でラーメンを食べる。そして選挙へ行く。

sketch/2014.12.13

エアストリームに怪我人がいる。サンダーで指を切った男がいる。重いものを持つ要員で呼ばれる。明日抜糸らしいが、電動工具には気をつけた方がいい。与太話をしてguzuriへ戻る。営業中はアンさんのミックス作業。閉店後はデモを録る。この間近所のデザイナー矢吹氏(RockingChairGirlのデザイナー)が自作のスケジュール帳を見せてくれたのを思い出す。あれが欲しいな。ToDoチェックも時間割もコンパクトにデザインされていた。何事も計画的に行きたいが、手つかずでやるべき事が多すぎる。全部出来ない。師走も中盤。

sketch/2014.12.12

アンさんの録音。相変わらず声に惚れ惚れする。生声を聞けるのは本当に財産。やっぱりゲッフェルのマイクと愛称がいいみたい。アンさんの歌が良すぎて、自分のデモがぜんぜん良く聴こえない。聴き比べると凹むけど、勉強になる。深夜、出かけようとすると車のフロントガラスに氷が張っている。エアコンのファンの調子が悪い。

sketch/2014.12.11

スタジオシステムラボのタカくんがゲッフェルのマイクを持って来てくれる。もともとノイマン系のマイク、工場は同じだという。確かにノイマンな感じ。僕の声には少し抜けが悪いかも知れないけど、明日のアンさんの録音ではかなり良いかもしれない。今日は雨が降ったり止んだり。夕方は天気雨。美しい。雨の隙をみてモンスター級に重たかった枕木の施工終了。夜は新曲デモの録音。マイクとの距離感でゲインのコントロールをする試行錯誤。最近声がでかくなってきているのだが、まずはコンプに頼らないでそれをうまくパッケージしたいと思う。エンジニアをしながらというのはやはり骨が折れる。藤井さんが恋しい。

sketch/2014.12.10

オーストラリアの鉄道で利用されていた枕木が届く。もう何年も前から雨の日は大きな水たまりに悩まされていた。水たまりにはまるお客さんを何度も見た。枕木を敷いて解消する。暗くなるまで作業。そして夜は新曲のデモを録りはじめる。

sketch/2014.12.9

日曜日の夜の事を思い出している。フランス革命前夜のパリのカフェ。一歩足を踏み入れた空間はそんな感じだった。福生の米軍ハウスへ未草の展示を見に行った。もちろん当時のパリのカフェの雰囲気なんて知らない。しかし目に飛び込んで来た景色がそれをフラッシュバックさせた。薄暗い部屋、珈琲の香り。天井が高い。2700くらい。何かをたくさん思い出した。緩みかけたネジを何カ所も締め直せた。帰り道、夜遅くまでやっているホームセンターで真鍮のクギと針金を買う。何に使うかはそれほど決めていないけど、それが欲しかった。昨日は早起きをして日暮里へ布を買いに出た。道すがらメロディーが生まれたけど、コードがなかなか決まらない。難産。外は相変わらず落ち葉が積もる積もる。風に舞う木の葉の音がする。思考にはもってこいの珈琲店。革命はカフェーから始まる。

sketch/2014.12.8

ライブ物販のTシャツにカイ君の服とかどうかな?淡路からの帰り道、深夜の名神高速で、眠気のフラッシュアイディア。そこから話は広がり、実は昨日からPHABLIC×KAZUIの服がguzuriの店頭に並んでいる。眠気が覚めるくらいアイディアが膨らんだ。もともとサンデーに遊びにくる予定だったのも好条件だった。サンデー前日、寝不足の状態で様々なレイアウトを試し、正味3時間の模様替えは結局ほとんど元の状態へ。レイアウトはいつもそんな感じで時間がかかる。 guzuriに昨日のサンデーマーケットの賑やかさは無く、庭には新しい落ち葉が積もる。ゆっくり、そして足早に、日々はゆく。

sketch/2014.12.7

昨晩、森さんが建築士になったお祝いで呑んだ。寝不足の体にちょっと深酒をした。少々寝坊したが、昨晩準備万端で寝いてよかった。今年最後のSUNDAY MARKET。入間とその周辺の、こだわりを持って仕事をしている人達が集まる。guzuriとweの庭は富士見公園に面していてお隣さん。古い米軍ハウスでは3棟だけの好立地。8年の付き合いを経て、このような朝市が行われるということは感慨深い。森さんが建築士の試験を何度も受けているのを知っていたし、一緒に仕事をしていて多く学ばせてもらっている。そのせいもあり、つい酒も深くなる。僕はこの町にきたばかりの頃、棚を一つ作るのにもキリで穴をあけて、手でビスを締めていた。電動工具を使う事もなかった。隣のハウスに森さんがいた。何かにつけて質問をして教えてもらった。今年の始め頃、SUNDAY MARKETの構想を森さんが話してくれた。森さんのマンパーワーがでサンデーは成り立っている。森さんと出会ってもうすぐ8年経つ。お隣さんと、音鳴りさんのguzuri。建築士になった森さんに乾杯。

sketch/2014.12.6

昨日と地続きの朝。青梅のホームセンターで力尽き、少し眠る。営業中のguzuriに到着して間もなく、自転車にのった麻田さんがやってくる。スポーツウエアに身を包み、カレーと珈琲を召し上がる。自転車の話から音楽の話まで。午後の光が長い影を落とすころ、ずばぬけてカッコイイ先輩はさっそうと自転車にまたがっていった。来るという連絡は今日も無かった。そうして時は積もっていく。

sketch/2014.12.5

築およそ100年の、海の見える斜面に建つ古民家。眼下にひろがる瀬戸内海と上空を旋回する沢山のとんび。遠くの陸は大阪だろうか。大きな船が行き交う。日が暮れてゆく中、カイ君のワークショップは、ささやかに生活を豊かにしてくれるものだった。夕焼けの空が少しずつ月明かりに変わってゆく。寒波が来ている。歪んだ柱と建具の隙間からは海と風が飛び込んでくる。オイルヒーターに毛布をかけて囲む。NEHAの白神さんがカレーを作ってくれる。こんなに優しく歌うのは久しぶりだった。目の前に居る人達の瞳にもたれるように言葉を置いて来た。 道は交差する。カイ君に連れて行かれた場所で、僕は白神さんと初対面では無かったと、お会いして分かった。そして終演後には淡路に移住したPすけさんと再会。冗談みたいに道は繋がっている。突然やってくる不意打ちの答え合わせ。大きなマルに無邪気になる。 御殿場辺りで朝焼けの中に入った。長い道中、車の中でカイ君と過ごした時間が形になるまで、遠くない感じ。足柄サービスエリアにある温泉から上がると、白い雪が薄桃色に光る富士山が見えた。

sketch/2014.12.4

港に船が着く。この一年で5度目の小豆島。ポンカフェへいくと、馬頭琴の岡林さん一家。しばらくして温泉上がりのトシバウロンとハンマーダルシマーのケンさん。なんのやり取りも無く、同じ時間に同じ場所ではちあわせ。東京ではすれ違いだったのに。バウロン、ハンマーダルシマー、馬頭琴で構成されるカルマンのライブはとても心地よかった。夜走りの体に染みた。雨も上がり、ときどき月明かりの小豆島。雲が速い。星も少しだけ見た。オリーブ農家の岩ちゃん宅での打ち上げも何度目だろうか。3月15日はオリーブの日で僕の誕生日。guzuriにもオリーブを植えた。 ここは遠いけど、地球の裏側だって一日で行ける時代。旅に出る時はいつもナイーブになる。でも旅に出てしまえば、帰りたくなくなる。目的地へ向かう時間が好きだ。だからいつも何かを目指している。明日は淡路島。

sketch/2014.12.3

エアストリームに枯れ葉が落ちる。大きなけやきの木も冬の装いを見せはじめている。大木だから落ち葉の量もすごい。冬と秋の間の陽射し。guzuriとエアストリームを行ったり来たり。昼食はカブを炒めたのと、まがりさんのパン。今夜から小豆島、淡路島へいくので、5日からの営業に支障が無いようにguzuriを整える。あっというまに夜が来る。高速で町田まで30分。カイくんのアトリエで服を物色。そして真夜中のドライブ。朝までに高松まで行く。小豆島、前回から2ヶ月も経っていない。

sketch/2014.12.2

とあるCMのプレゼンの為のデモを録る。スタジオシステムラボからマイクプリのデモ機を借りたので試してみる。確かに良い。僕の新作のデモもそろそろ始めたい。近所の中華料理店まで歩く。中華屋のおやじは相変わらず無愛想。帰り道。寒さに驚く。みちすがらのケーキ屋では、コック帽で青ひげのおじさんがガラス越しにケーキを作っている。12月に入っている。寒いので少し小走りをする。

sketch/2014.12.1

目覚めると雨。さすがキャメルだな。と、布団の中で思う。WaterWaterCamelのライブはよく雨が降るらしい。斉藤キャメルと高円寺のビーガンカフェmeu notaでライブをすることになっていた。アルパカの絵を書いているsuiちゃんの展示会にて、さながらプライベートライブ。夜、雨は上がる。ライブが終わり、甲府へ帰っていくキャメル。彼の店、パタゴニアの南喫茶店へ初めて行った2008年の夏を思い出す。オープンしたばかりの店。大きなテーブルと小さい窓。ショートパスタとカレーライス。珈琲。ずいぶん長居した。古いワーゲンで辿り着いた世界の果て。そのあと何度か行き、2度ライブを。合宿もした。同い年。カフェの経営者。歌唄い。平行線の距離感で彼との付き合いは続いている。甲府へ帰っていくキャメルを見送る。到着は深夜だろうけど、明日は休みらしい。suiちゃんの誘いのおかげでよい時間が過ごせた。ニット帽のキャメルがアルパカに見えた。