sketch/2015.12.15【迷惑かけてありがとう】

ようように、抗生物質に頼ろうかと明け方のベッド。体を起こすと、痛みのもとから見るもおぞましい謎の塊が出てくる。そのあとは少しずつ鎮静していく。guzuriを開けて、ポストをチェック。スタッフ募集の履歴書、無し。週末のコンサートに向けて歌いたい所だが、歌い始めるとまだむせ返る。ギターを弾き、細々とした声で歌う。一次は満席近くの珈琲店も、ストーブの色が温もりに変わる時間に差し掛かると、これがguzuriの平和な時間だと言わんばかりだ。その光景に私の懐は決して平和ではないが。テラスに焙煎室を作り、ピアノの上に簡易ロフトをこしらえ、店内の音響システムを充実させ、さらにボックス席を二つ、新しい洗面台を造作し、コントロールルームは新しいスピーカーケーブルにして、ケーブル類の自作の為に半田の習得、さらにはエアストリームの応接室の椅子にクッション、その他の造作、スタッフに店を任せ、私は大工やライブに出かける。とても年内には実現しそうにない。上げれば切りがなく、果てしない行程が浮かぶ。こんな事をしながら来年で10年目だ。神に感謝する。そして私の周りで手を貸してくれている人々に謝罪と感謝の入り交じった気持ちでいると、今日もどこかのステージで響き渡っているはずの名言を思い出さずにはいられない。「迷惑かけてありがとう!」byリクオさん