sketch/2015.11.15

数日前、近藤さんから届いた新譜。ようやく気持ちが整い、再生する。数日ぶりの陽射しと、小春日和。肌に触れる風の心地よい朝に、古いスピーカーから流れるギターの音色が完璧なシチュエーション。ガット弦の曲が始まると、気配がした。すぐに誰だかわかった。藤井さんがロッキンテェアーに揺られている。よい演奏のプレイバックを聴く時のように目を閉じている。あれから二年。今でこそ、藤井さんのマイクの前で歌いたいのに。南の窓から、今日もいつかの季節が迷い込んでくる。