小豆島ライブ【満月バー in タコのまくら】

小豆島でのライブはこの一年間で実に4回目。今回の小豆島行きはトシさんの一言が切っ掛けでご縁が生まれました。


SASAKLA&JohnJohnFestivalのジャケットを描いてくれたダニーちゃんの紹介で島への繋がりが生まれ、始めて島へ渡ったのが去年の11月末でした。一度目は坂手港にある【ei CAFE】の多目的スペース【ei STUDIO】。二度目は今年五月、馬木地区にある瀬戸内芸術祭の作品のスペース【umaki camp】。3度目はトシバウロンと巡った四国ツアーの際に【ポンカフェ】にて。
そして今回はグランドオープンが間近に迫る、池田港近くのカフェ、【タコのまくら】にて。


今年の7月にトシバウロンとのツアーで島を訪れたライブの翌日。
1度目のライブからお世話になっている移住者の大塚一歩さんが、umaki camp でピザパーティーを催してくれました。奥さんの智穂さんはポンカフェで働いていて、その他ライブ会場でも、いつもとてもおいしい料理を振る舞ってくれるのですが、その日はumaki campの窯で手作りピザを焼いてくれました。地元の人達とワイワイ楽しんでいると、とても雰囲気のあるおじさんに出会いました。よくよく話してみると、僕の住む入間狭山地区や米軍ハウスの事もご存知で、話の内容も実に興味深い感じを受けました。のちに分かるのですが、平野甲賀さんという日本のデザイン界では雲の上の様な人だとのこと。
奥様の平野公子さんと、最近移住されたイラストルポライターの内澤旬子さんが【満月バー】なるイベントを企画中で、誰か演奏者が居ないか探しておられました。トシさんが「ここに居ますよ〜」的な軽いノリで僕に話を振ってくれました。僕も「やりますよ〜」という感じで、次回の小豆島行きが決まった訳です。また島に来れる切っ掛けが出来て、詳細も何も決まっていないけど、島に行く事だけはその時に決まりました。トシさんのアシスト無しでは今回の小豆島行きは有り得ませんでした。サンキューバウちゃん。


会場は池田港の近くにある古民家を5年かがりで改装中(7月時)のカフェ。名前は【タコのまくら】。改装中のタコのまくらはオーナーの山ちゃんと、大工さん、数人のスタッフさんで作業中でした。初対面の山ちゃんと10月のイベントの話をして、その日がオープンになるという事を聞き、とてもワクワクしました。普段、内装仕事もしている僕の目に、タコのまくらは本当にキラキラして見えました。古民家の改装はいつかやりたい事の一つです。
そして今回、出来上がったタコのまくらは本当に素晴らしく、隅々まで手の込んだ、その仕事を見る度に身の引き締まる思いがする場所になっていました。


こけら落としのライブは、満月の夜、しかも月食の時間帯に、山ちゃんのスピーチから始まりました。スピーチを聞きながらホント気の引き締まる思いでした。
振る舞い酒で乾杯をして、ライブの後はタコ飯や沢山の料理が振る舞われました。
潮騒が聴こえます。道を挟んで低い堤防があり、そこに腰掛けて月を眺めながら思い思いの時を過ごす人達。タコのまくらからこぼれるのは、ひょうたんランプの優しい明りと、にぎやかな声。


日常の中の特別な夜。話を聞く度に、5年間の改装工事の過程の凄まじさを、しみじみと感じる。そして山ちゃんの人生の山あり谷ありを聞き、さらにしみじみしました。
5年前の自分を振り返る。JohnJohnFestivalとも出会っていない、小豆島の縁ももちろんない。
入間のguzuriもまだまだ今のように人を迎えられる状態ではなかったです。
タコのまくらの工事が5年前に始まり、2年半前に一歩さんが移住、その後、甲賀さん、内澤さんが島に移住。そうやって人と人が繋がり、満月の夜、タコのまくらに集うことになった事を思うと、日々を大切に紡いでいく喜びを、改めて感じざるをえません。今回のタコのまくらでの【満月バー】は、それぞれの5年間が集結した日でもありました。そしてそこからがまた始まりでもあり、島で頂いた感謝の思いを糧に、日々の仕事に帰っていこうと思います。


12月4日にはトシバウロンと小松崎健さん、岡林立哉さんの3人による【カルマン】のライブが小豆島のミレニアムホールであります。ハンマーダルシマー、馬頭琴、ホーミー、バウロンの音が、島の空気と解け合って素晴らしい時間が流れるのが目に浮かびます。


行きたいな、行こうかな。


カルマンのFacebookページ
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