sketch/2016.1.8【寝酒が深酒に】

 夜が深くなる少し前に、いつもの扉をあける。とりあえず貸し切り状態の店に腰を下ろす。アド街ック天国を見ていないという連れの要請により、アフロの板前さんが録画を流し始める。とたんに酒がまずくなる。自分の意思が反映されていない自分を見るのはなんとも自虐行為だ。よって、次第にクダを巻きはじめる。「ほっとレモン事件はやはりお前が悪い」から始まり、気がつけば午前四時だ。ちょっと寝酒のつもりが、深酒になる。