いつか、私のライブはフリーだという形を作りたい。それが私の表現に沿う方法だと思っているし、なんだかんだ人に喜ばれると嬉しい。一日中PCの前で音楽の編集作業をすることも、仕上がりを楽しみに待つミュージシャンがいるから出来る。
今はそれらを生業にしているが、他の事業で大儲けできたとしたら、私は喜んですべてを無償にするだろう。そして私はとりあえずハワイへ行くだろう。
そういえば先日、友人に電話をした。フリーライブをさせて欲しいという電話だ。彼に聴いてもらいたいし、私がそうしたいと思っている。
そして私は今、もう一度、街角で歌いたい。どこかの街角で誰も知らない新しい曲を歌うのだ。
駅前の時計台の下が初めてのステージだった。今でもあの夜の事は思い出せる。酔っぱらいがやってきて、開いてもいないギターケースに五千円札を押し込んできた。私は神に誓って金が欲しかった訳ではないのだが、翌日は友人に自慢した。
17歳の冬、初めてのステージが街角だったことは、我ながら誇らしい。そしてこれからは、少しずつだが戻っていきたい。
for freeに。
もちろん大儲けもしたい。