sketch/2015.5.4

電波の無い場所に来ると、開放された気分になる。先日復旧させたiPhoneも、本当はもう要らないと思ってる。ここ数年は、手軽さにかける時間だけが増幅していた。大量のカセットテープから開放されたボイスメモには非常にお世話になっているが、本当はその場で譜面に起こす技術が欲しい。ゴールデンウィークの大渋滞は人生で始めてのことで、テレビの中の車の行列を、やれやれと眺めていた事を思い返し滑稽な気分になる。ジーパンに沢山ついた菜の花の花粉の黄色。夜の住宅街に帰ると、夢から覚めたよう。超アナログな事。それに時間を費やせることが、一番の贅沢だという時代がもう始まっている。