sketch/2015.10.30

隣の森さんが、自作の額縁を持ってやってくる。濱田さんの撮ったguzuriの写真を入れて。忙しくなる前の穏やかなテラスで珈琲を頂く。さて、この街が観光化を目指して数年経つ。ひっそりとしているguzuriにもその波は来ている。恩恵とともに失うものも感じている。しかし、何を失っているのか、には、なかなかピントが合わせづらい。そしてピントが合う頃にはかなりの痛手を追うのだろう。しかしながら、自分のあるべき哲学は簡単に失えない。素晴らしい歌が歌えるようになりたい。それを取り巻く哲学で私は生きている。それさえ成就すれば何もいらないと思う反面、それが成就したのちの皮算用をし始める自分も共存する。結果、guzuri珈琲店が何を失い初めているのかについては議題からそれて行き、売上げがどうしたら伸びるのか、という事を真剣に考えている。