sketch/2015.8.14

その、ちょっとした高台からは狭山丘陵が望める。老朽化が始まっている巨大な建造物は、地方都市の負の遺産と呼ばれそうな閑散とした佇まい。大きな吹き抜けの空調の効いただだっ広いロビーには、たった1人の受付がいるだけ。とても広い庭では、無造作に雑草を刈る音。干上がった池。それでも、終わりに向かいはじめた夏の気配に美しく浮かび上がる風景がある。そこから高速道路へ乗り、7年ぶりの海へ。峠を抜けると、壮大な夕やけが始まっている。道をそれてシャッターを切る。