リクオさんとの三日間の旅が終わりました。
10年くらい前、ライブをするたびに命を削っている感覚だった。三日目のステージを終え、またそのサイクルに入ったのだと感じました。リクオさんとの日々のなかでそんな風に心が動きはじめました。そして、生の言葉とピアノの振動に触れて改めてアルバム「HOBO HOUSE」の素晴らしさを実感しています。多くの人にこのアルバムが届きますように。
夜明け前、91歳の祖父が危篤との連絡で起床。
数日前、祖父と一緒に歌を歌いました。目も開かないのに、病室で1時間くらい上を向いて歩こうを歌い続けてるのを見て、僕が歌を歌うのは血なんだと思った。そう言えば、祖父はいつも何か鼻歌を歌っていました。
病室へ辿り着いた時にはもう逝ってしまった後だったけど、最後に声を重ねることができてよかった。さっきまで家にたくさん人が来て、お葬式の段取りまで終わりました。近所の魚屋さんが、「こんなに働いた人は他にいない」って褒めていた。僕の育った家も、祖父が宮大工さんと一緒に建てた家で、僕の大工仕事の原点もそこにあるのだと思わずにはいられない。歌も大工仕事も、気がつけばもらったものばかりだった。
自然と導かれる方へ、と思っていた事。それは、いつでも気がつかないところで導いてくれる人がいたのだと、そしてこれからもきっとそうなのだと思う。そしてふと感じた事は、自分を信じる事って、同時に人を信じる事なんじゃないかと。そうやってつなぎとめて来たものが沢山ある。
旅の中でリクオさんと、生き続ける事は見送りつづける事だと、そんな風なことも話した。見送って受け継いで行く。今日は藤井さんを偲ぶ会が下北沢440で行われているので、向かう車内でこれを書いています。みんな旅立ちながら、いろいろ置いて行く。そして大切なものが増えてゆく。何世代もかけて繋がっていく。
今通り過ぎた熱海の海は、見た事の無い様な海の色をしていました。
雪が降ってきそうです。
夢の途中さ いつまでも by リクオ「光」
ーー
また、関係者さまへはメールなどでお知らせが入っていることと思いますが、念のためお知らせさせて頂きます。昨年他界されたレコーディングエンジニアの藤井暁さんを偲ぶ会が本日下北沢440で行われます。故人の思い出をお話したり、聞いたり、という偲ぶ会となります。葬儀ではありませんので、自由な服装でおいでください。
日時:2013年2月4日(火) 11:00~21:00
(ご都合の良い時間にお越し下さい)
場所:Live bar 440-four forty
(下北沢駅南口より徒歩7分)
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9449 (~4:00PM)
03-3422-9440 (4:00PM~)
会費:1ドリンク500円
(ご好意でライブハウスを一日貸し切らせていただきますので、よろしくお願いします)
受付で500円とドリンク券1枚を交換して、カウンターでお好きなドリンク1杯をご注文下さい。
その他軽食、追加ドリンクも注文していただけますのでcashでご利用下さい。
献花台を設けます。
お花はこちらでも少量ご用意しておきます。お一人一輪ずつ手向けて下さい。
ご持参される方はどうぞ「一輪だけ」お持ちください。
大きなお花などはご遠慮下さい。
藤井さんのご家族に差し上げたいと思いますので、藤井さんが関わったアルバムや、何らかの作品で贈呈してもいいものがあればお持ちください。
(物々交換もいいかもしれないので、少し余分があれば、そちらもどうぞ)
お名前の記帳以外に、もし藤井さんとの仕事が中断していて、データが藤井さんの元にある方は、今後ご家族の方が個人的に連絡をとって対応します、との事なのでお知らせ下さい。