sketch/2015.4.29

カレーを寸胴に仕込む。guzuri閉店後も押し寄せるあれやこれや。手に負えない。てっぺんを超えた辺りでカイ君が来る。いつものダイナーへ向かうも祝日で早じまいの為、居酒屋と呼んでいるファミレスへ。掘れば掘る程に深い男、PHABLIK×KAZUIデザイナー瀧澤日以。次第に深くなる話。今夜も2杯目以降100円引きのえじき。

sketch/2015.4.28

サングラスが欲しい陽射し。紫外線が強く目が疲れる。念願かなって風呂屋の後に一杯引っ掛ける。やすい酒は飲まないようにしてるのだが、つい手が出てしまい翌朝に後悔するパターン。

sketch/2015.4.27

リハーサルを終えて、昔日本一のデニーズだと言われていたらしい、今はなぎざ橋珈琲へ。ナポリタンとアメリカン。都心へ向かう1時間ほどのドライブの前に一休みのつもりが、3時間。雑誌の原稿の直しをしていると、時間はみるみる消化されていった。たった200文字程度。短い文章で伝えたいことをまとめるのはとても骨が折る。そしてリハーサルの音を聴きながらドライブ。素晴らしいメンバーの演奏に脱帽していると、道を間違えて横浜湾岸へ出てしまう。エアストリームを引き上げに行った本牧を過ぎ、第三京浜へ入る。そこそろエアコンのファンを直そうと思う。

sketch/2015.4.26

一日すばらしい天気だった。店を閉めて、稲村ケ崎へ向かう。圏央道に乗って1時間も経たぬうちに藤沢。ライトアップされた江ノ島の灯台。色味の少し違うフランチャイズが並ぶ海岸通り。江の電は銀河鉄道のように暗闇を走っている。潮騒に心地よい眠りが訪れる。

sketch/2015.4.25

朝の天気の良さに、夕立ちの予感がした。午後になると遠くの空で雷が鳴る。降りそうで降らない空模様。guzuriの店番のち、作曲。一曲仕上がった所で、空腹。まだやりたい事がある。いつもの店に行ってPCを開くのもあれなので、ファミレスでビール。【2杯目100引き】につられてしまう午前二時。

sketch/2015.4.24

レコーディングエンジニアをしながら、また新たなレイアウトを思いついてしまう。きっとその方が、録音しやすいと思う。もう何年もそんな事ばかりしている。

sketch/2015.4.23

ちょうど去年の今頃。エアストリームの中を解体していた。8立米の産廃コンテナの中は、ありとあらゆるゴミの山だった。この季節だけの、黒い虫が飛びはじめる。一年が経ったと気がつく。PVの編集に向かう道すがら、無精髭が気になり床屋で髭をあててもらう。カミソリ負けの状態で山手通りを行く。

sketch/2015.4.22

相変わらずモーニングへ出かけ、とっくにランチタイムの時間。八百屋で空芯菜を買う。八百屋の匂いで思い出すこと。子供の頃は祖父のスーパーマーケットの青果コーナーに入り浸っていた。大型スーパーも無く、商店街や小さな文房具店までもが元気の良かった時代の記憶が蘇る。食卓はいつでも賑やかだった。あれからみんな大人になった。領収書の山と、書き物と、雑務の山を片付け、0時までの風呂屋に滑り込み、帰りにビールでもと思ってはいたが、雨に降られ辞める。

sketch/2015.4.21

めまぐるしく動く一日。スタジオの下見、取材、給湯工事。guzuriは午前中からバタバタと人が入れ替わる。珈琲も二度いれる。夜の打ち合わせでは、名物だというイワシコロッケをおかわり。夜も暖かくツツジも満開。

sketch/2015.4.20

老舗の喫茶室のモーニングがマイブームであり、そこで頼まれた原稿を書いたりしている。ランチタイムもとっくに過ぎ、珈琲は2杯目。PCの電源もそろそろ終わりなので、店を後にする。2日ぶりの車のエンジンは湿った陽気にすこしかぶり気味。ProToolsに映像を取り込み音を作る始めての作業。音だけの分野とは違う新しい世界。

sketch/2015.4.19

二日目の京都。相変わらずの盛況をみせる布博。子供の頃、ミシン部屋のある家に行くと、奥でカタカタとミシンを踏むおばあちゃんが居た。今の家はミシン部屋なんて無いのだろうな。しかしこの、布に新しい価値観を吹き込むようなイベントを見ていると、日本の女性の手仕事の復活に、胸がおどる。ぜひ、反物を手に取って欲しいという、個人的な思いが巡る。手紙社のイベントは、常に生活を豊かにする切っ掛けを提供しているのだと思う。僕がイベントに呼ばれるのは、そこらへんがリンクしているからだと、何となく、思う。

sketch/2015.4.18

iPhone4sの充電が出来ず携帯が不通になる。分解。原因はコネクタ部分か。手が施せない。ヤフオクで部品を取り寄せるか、悩む。結局、四条大宮のiPhone救急車で部品交換。難無く復活。次々に現れる新商品をいつまで敬遠できるか。そんな想いで京都の街を歩く。布博のステージを終え、スタッフとぽんと町。こうして旅に出て憩う時間が、少しでも恩返しになればと思う。三条の河原には、未成年であろう学生達が顔を赤らめてたむろしている。暖かい京都の夜。

sketch/2015.4.17

自転車で井の頭通りを行く。雷雨。すぐに止みそうな降り方。スターバックスで雨宿り。その昔、面接で落とされたスターバックス。今なら面接官の気持ちがわかる。その後も職を探し、落ちたはずの不動産の会社に電話をして、なんでダメなのか問うた。その姿勢を買われ入社となった。とにかく普通の生活をしようと思った。そうしないと人に聞いてもらえる歌など作れない気がした。言葉を頭に沈め込んで、ひたすら涌き上がるのを待った。ゲリラ豪雨という言葉も無かった時代のこと。ミレニアムが行き、ノストラダムスもハルマゲドンも本当はもう少し先だなどと、TVの中がもうすこし適当で、のんきだった時代のこと。ショートのアメリカーノをトールサイズまで薄めてもらう。スターバックスの店員さんを見て、僕もそちら側に居たかもしれないと、いつでもそう思う。 18日までに大きな地震が来るという噂のある、不吉な空模様の日。

sketch/2015.4.16

フレンチトーストとナポリタンのモーニングセットを作り、珈琲を持って広い公園へ繰り出す。朝をどんな風に過ごそうか、この頃よく考える。いい朝を過ごすと、一日の時間の流れが我が物になっていく。公園から本屋、パン屋からguzuriへ。店を閉めた後は、カイ君の展示会が行われているパールマンションへ。ここぞの時にライブ衣装を提供してもらっているPHABLIC×KAZUIの秋冬のコレクション。並ぶ新作。また私服が増えてしまいそう。カメラマンの濱田さんとも廃校グルーブ以来に再会。示し合わさずとも、導かれる不思議。

sketch/2015.4.15

早起きをして散歩に出る。久しぶりの太陽に照らされた森は、マイナスイオンを惜しみなく振りまいている。起伏のある谷間で桜吹雪に包まれる。今年もその光景に出会えた事を嬉しく思う。午前中のぽかぽかした陽射しも午後になるとにわか雨も振り、風は強く、日が傾くにつれどんどん寒くなる。今夜もストーブをつける。

sketch/2015.4.14

雨はつづく。ピザトーストの開発の為にパンを買いに行く。フルートという名のパン屋は、入間に越してきたばかりの頃によく行っていた。小さい店内は、いつも往年のロックやリズム&ブルースが流れている。4畳ほどの店内。食パンを2斤買う。店主と少し話して店をあとにする。通りにある文字のすすけた看板は、当時から変わらない。変わらずにそこにある事の尊さを感じる。guzuri珈琲店は6年目。まだまだこれから。

sketch/2015.4.13

前線が停滞している降り方。ファンベルトを回すモーターが弱くなっている。車の中がすぐに曇る。環八沿いのスポーツクラブに併設する真っ黒いお湯の温泉へたまに寄る。本降りの雨も、地下パーキングだから問題は無い。相変わらず真っ黒くてヌメッとしているが、体の暖まり方は他のスーパー銭湯の私的追随を許さない。春はどこへ行ったのか。木々はこの陽気でも着々と緑を増して行く。2日離れただけなのに、guzuriの周りにも目に見える変化。次に晴れる時にはもう、初夏の南風が吹いて春がいつの間にか終わっている気がする。

sketch/2015.4.12

僕はあの頃、トーベンさんに出会わなければ、そろそろ部長だなと言われていた不動産の会社を続けていたのかもしれない。船橋の小さなブルースバーで歌っていた僕は、あの日とても大きな贈り物をもらった。未だにその出会いは表現を続ける糧となっている。トーベンさんのIPhoneのプレイリストを聞きながら夜が更けていく。親子程離れているけれど、音楽のルーツと共通する世界観をアテに、ビールからウイスキーまで。深い夜。

sketch/2015.4.11

はい10秒前。声が上がる。歩いて歌う。はいカット。撮影となるとどんな顔をしたらいいか分からないから、横顔やらうつむいたりしているが、動画はそうもいかない。徐々に晴れて行く空。春の新曲も少し歌ってみる。明日はいい陽気だろうな。日が暮れてから車を走らせる。夜の高速道路は交通事故で大渋滞している。大破した車の脇を横切る。やりきれない。実家に戻ると、風呂上がりの母が自信なさげに出してくれたカレーライスがとても美味しかった。

sketch/2015.4.10

スタジオで作業を終えて、深夜の青梅街道。今夜もラーメン街道の誘惑。冷たい雨が降る。しかし今夜も夜光虫のようにコンビニに吸い寄せられてしまう。昨日のセッションの片付けが待つguzuriへ戻り、ストーブを付ける。冷凍のシュウマイと、鍋焼きうどん。冷凍食品のクオリティーの高さに溜め息。自炊の力が湧いて来ない深夜。お土産にもらった、ハワイのビールの栓を開ける。つづいて余市の栓も開く。

sketch/2015.4.9

その日の気持ちに合うコード感でギターを弾けると、ふと曲ができる。不思議と次の音が聴こえてくる時は、なるべく逆らわないのがいい。言葉も口をついて出たものが結局良かったりする。まだストーブが必要な陽気が続く。エアストリームの中で曲を作っていたけど、突然の訃報を受けてからは、胸が裂けるような思いがフラッシュバックで続いている。彼女は、歌を残せて、幸せだったと、そう思うほかない。そう思うほかに無いが、同じ年頃のシンガーとして、無念の想いが、巡る。いつかのラジオの収録でWater is wideを歌った。僕と羊毛君のギターに彼女の声が乗ると、感動で笑みがこぼれた。歌を歌う為に生まれて来た人だと思った。彼女の歌は、そして彼女は、沢山の人を幸せにした。だから彼女は幸せだと、僕はそう決めつけることにした。 冬が凍て返す高岡駅のロータリーで、東京へ向かう深夜バスをまつ女の子がいる。そんなはじまりのストーリーが勝手に頭のなかで生まれると、もう、泣きそうになる。

sketch/2015.4.8

狐につままれたようなとは、こんな感じか。目覚めて外を見ると、銀世界。現実の中でたまに起こる信じがたい光景。震災の時も非現実的な事象を体感した。いつ何が起きてもおかしく無いとは、肝に銘じているはずだけど、カーテンを開けた時の無力感はどうしようもない。桜のピンクと芽吹きはじめた緑と、雪の白。春と、初夏と、冬がそこにある。さっき、少し酔ったまま車に乗ろうとしたけど辞めた。この部屋はさむい。春の歌を書こうと思っていた夜だけど、これでは難しい。

sketch/2015.4.7

瓶に仕込んでおいたジャーサラダに、焼いたパンとツナ缶を混ぜる。オリーブオイルと塩こしょう。朝食。ストーブで暖めておいたお湯で珈琲を入れて飲んでいると、永積さんがふらりと遊びに来る。近況を話す。ほどなくして、伊賀さんが今日のセッションの為登場。一通り雑談。伊賀さん以外は全員米軍ハウス居住経験者という密度。それから正味9時間ほど。伊賀先輩は11曲のベース入れをするという快挙を成し遂げ、かっこよく帰って行った。

sketch/2015.4.6

霞がかった春の海に江ノ島が浮かぶ。稲村ケ崎へ。リハーサルの下見。稲村クラシックの海が目の前に広がる。一度は波乗りをしてみたいと思う。砂浜が見える。大潮で、夕方に向かい波も高くなる。圏央道の開通で、入間からは1時間で行ける海になってしまった。圏央道を走っていると、ふとLAのフリーウェイを走った事を思い出す。初夏のような晩春のような一日。明日は今日より10℃も低い気温だと、信じがたい噂。

sketch/2015.4.5

7時に起きる。冷たい小雨の中。花見に出かける。昨日の場所からほど近い入間川沿いを歩く。今日の桜の景色に立ち会えた事は、今年の春の印象的な場面になるだろうと思う。10時にはguzuriにPV撮影のロケハンでスタッフが集まる。11:30からは珈琲店の開店。寒空のなか、ちらほらと訪れる人。ごぼうが沢山入った自慢のカレー。オールドビーンズの珈琲。花冷えの夜。

sketch/2015.4.4

早朝の着信。今日は朝から給湯工事のだという事を忘れていた。かれこれ9年目でようやく、洗面台からお湯が出るように手配。午後は入間市の施設でNPO主催のライブ。古い紡績工場の跡地はスタジオやホールを供え、川沿いの素晴らしいロケーション。その桜並木を背景に、古い工場跡のホールで音を出していると、沢山の思いが巡った。桜の花がすべて散る前に、もう一度ここを訪れて散歩をしようと思う。

sketch/2015.4.3

春風の中を走る。神田川沿いは桜が満開で、すでに散りはじめている。スタジオの屋上からは春の海のような景色が広がっていた。そこから地下へ入り、新作のミックス。気がつけば深夜と呼ばれる時間帯。夜桜を眺めながら帰路へつく。金夜の青梅街道は、都心を離れてゆくタクシーで混雑している。車の中にはいつの間にか桜の花びら。街道沿いはラーメン屋の誘惑ばかり。今夜も肌寒い夜。

sketch/2015.4.2

こんなにも桜の木があったものかと、車を走らせていて思う。昨日作った曲をカーステで聴く。やっぱり夕方になると風が冷たくなる。深夜までguzuriの片付け。夕方にハンバーガーを食べたけれど、いつも通り0時をまわると空腹がやってくる。自炊の気力も無く、冷凍のチャンポンと冷凍のシュウマイ。缶ビールを傾けると、一日が終わる感じがする。

sketch/2015.4.1

暖かい風が急に北風になる。こうもあからさまに風向きの変わる瞬間に立ち会うのは、始めてかもしれない。ストーブに灯をいれてから、春の歌を書く。夜中にラーメンが食べたくなって外へ出た。街灯に満開の桜が浮かび上がっている。さっき少し降った雨で、もう散りはじめている。今はまさに春らしい春。そして今日から新入生の気持ち。

sketch/2015.3.31

これでもかというくらい、いい天気が続く。ラジオでは初夏の気温だとアナウンサーが言っている。録音の準備を終えて、公園を自転車で一周。背の高い山桜もよく咲いている。シャツ一枚で太陽が気持ちいい。エアストリームの雨漏りの修繕もはかどる。梅雨入り前になんとかなりそう。今年の3月が終わる。平成27年度が始まる。