sketch/2014.2.4

リクオさんとの三日間の旅が終わりました。


10年くらい前、ライブをするたびに命を削っている感覚だった。三日目のステージを終え、またそのサイクルに入ったのだと感じました。リクオさんとの日々のなかでそんな風に心が動きはじめました。そして、生の言葉とピアノの振動に触れて改めてアルバム「HOBO HOUSE」の素晴らしさを実感しています。多くの人にこのアルバムが届きますように。


夜明け前、91歳の祖父が危篤との連絡で起床。


数日前、祖父と一緒に歌を歌いました。目も開かないのに、病室で1時間くらい上を向いて歩こうを歌い続けてるのを見て、僕が歌を歌うのは血なんだと思った。そう言えば、祖父はいつも何か鼻歌を歌っていました。


病室へ辿り着いた時にはもう逝ってしまった後だったけど、最後に声を重ねることができてよかった。さっきまで家にたくさん人が来て、お葬式の段取りまで終わりました。近所の魚屋さんが、「こんなに働いた人は他にいない」って褒めていた。僕の育った家も、祖父が宮大工さんと一緒に建てた家で、僕の大工仕事の原点もそこにあるのだと思わずにはいられない。歌も大工仕事も、気がつけばもらったものばかりだった。


自然と導かれる方へ、と思っていた事。それは、いつでも気がつかないところで導いてくれる人がいたのだと、そしてこれからもきっとそうなのだと思う。そしてふと感じた事は、自分を信じる事って、同時に人を信じる事なんじゃないかと。そうやってつなぎとめて来たものが沢山ある。


旅の中でリクオさんと、生き続ける事は見送りつづける事だと、そんな風なことも話した。見送って受け継いで行く。今日は藤井さんを偲ぶ会が下北沢440で行われているので、向かう車内でこれを書いています。みんな旅立ちながら、いろいろ置いて行く。そして大切なものが増えてゆく。何世代もかけて繋がっていく。


今通り過ぎた熱海の海は、見た事の無い様な海の色をしていました。


雪が降ってきそうです。


 


夢の途中さ いつまでも by リクオ「光」


 


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また、関係者さまへはメールなどでお知らせが入っていることと思いますが、念のためお知らせさせて頂きます。昨年他界されたレコーディングエンジニアの藤井暁さんを偲ぶ会が本日下北沢440で行われます。故人の思い出をお話したり、聞いたり、という偲ぶ会となります。葬儀ではありませんので、自由な服装でおいでください。


 日時:2013年2月4日(火) 11:00~21:00


          (ご都合の良い時間にお越し下さい)


場所:Live bar 440-four forty


          (下北沢駅南口より徒歩7分)


http://www.club251.co.jp/440/


〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F


      TEL.03-3422-9449 (~4:00PM)


              03-3422-9440 (4:00PM~)


会費:1ドリンク500円


  (ご好意でライブハウスを一日貸し切らせていただきますので、よろしくお願いします)


受付で500円とドリンク券1枚を交換して、カウンターでお好きなドリンク1杯をご注文下さい。


その他軽食、追加ドリンクも注文していただけますのでcashでご利用下さい。


 


献花台を設けます。


お花はこちらでも少量ご用意しておきます。お一人一輪ずつ手向けて下さい。


ご持参される方はどうぞ「一輪だけ」お持ちください。


大きなお花などはご遠慮下さい。


 


藤井さんのご家族に差し上げたいと思いますので、藤井さんが関わったアルバムや、何らかの作品で贈呈してもいいものがあればお持ちください。


(物々交換もいいかもしれないので、少し余分があれば、そちらもどうぞ)


 


お名前の記帳以外に、もし藤井さんとの仕事が中断していて、データが藤井さんの元にある方は、今後ご家族の方が個人的に連絡をとって対応します、との事なのでお知らせ下さい。