sketch/2013.3.15

富士宮地震から丁度2年の日。僕の誕生日。沢山の瓦屋根にしばらくブルーシートがかかっていた。2年前の今日は震災直後の騒然とした世界の中で2355の「小さな恋の物語」の唄入れの為に一人でリハーサルをしていた。テレビではACのCMと津波や原発の報道がくりかえされていた。録音は17日に予定されていたので、正直スケジュールも取りやめになると思っていたけど、予定どおり行われた。唄入れの時は、オケ録りをした震災前の世界とのギャップを、どうにも言い表せない様な気持ちでいた。先日、坂上次郎(たしか、、)がTVで言っていた。「戦争ってやつは隣の家に火が上がって始めて実感するものだと」。。遠くの国でどんな虐殺があろうとも、僕は消して実感しない。実感出来ない。津波の後地を訪れても、そこで人が沢山亡くなった事を実感出来ない。だから実感出来ていないという事を受け入れようと思う。だけど、イメージは失わないでいたい。そして、生き方の中に聖域をもって人と関わり、無くしてはいけな物が何なのかを探し続けたい。そんな風に思う。 今年の春は大切な物を幾つか見つけた。 14日から15日に日付が変わる2355は「小さな恋の物語」の数字の恋が流れた。佐藤雅彦さん、うちのますみさん、近藤研二さんはじめ、ユーフラテスの皆さん、スタッフの皆さんに、誕生日プレゼントを頂いた気分だった。