sketch/2015.9.9

nabanaのマスタリングを終えると晴天と厚い雲がせめぎ合う怪しい空模様。高知の歩屋と田中君の来ているアルマカンへ向かう。吉祥寺の雨雲レーダーは丁度真っ赤な時間帯。高知とは少しずつ縁を深めている。今年は高知が不足しているので、そろそろ戻りカツオのようにあの土地へ向かわなければと思う。

sketch/2015.9.8

雨の一日。台風が近づいている。二つも近づいている。数年前まではこのくらい降れば、富士見公園にはみるみる水が溜まった。そして富士見湖と名付けた大きな水たまりで、guzuriはまるで湖畔に佇む家だった。雨上がりにはその景観に心底感激していた。今はもう無い景色。そして、所変われば雨漏るところも変わる、我が愛しのエアストリーム。

sketch/2015.9.7

0時を回っても車通りはまずまずある。霧雨は少しずつまとまった雨に変わりはじめている。牽引のアストロ含め全長15mの大移動。アリゾナの砂漠から狭山、そしてguzuriまで1年半の旅。得た物も、失った物も、全部詰め込んだ銀色の流線型。深夜2時。近づいている台風の影響で本降りに変わるさなか、ご近所さんにご迷惑をおかけしながら、エアストリームが無事に到着。

sketch/2015.9.6

フィッシュマンズのフィナーレに舞台袖で揺れていた。それからは、断片的な記憶。新幹線の中で、これまで感じた事の無い寒気と全身からの冷や汗で体感温度は急降下。そして床に着いたまま20時間以上、寝つづける。酒はほどほどにしようと誓うのは今年3度目のこと。

sketch/2015.9.5

雲から陽射しが覗くと痛いくらいの暑さ。海の方を歩くと涼しい風がふいていた。ここは昔のお台場のような場所なのだろうか。開発が進めば、この埋立地であろう野原にもオフォスビルなんかが建つのだろうかと、ふと思う。バックステージから飲食屋台の裏へ出ると工事現場のような景色に変わる。トンボがたくさん飛んでいる空の奥行きに、秋を感じる。

sketch/2015.9.4

リハーサルを終えてから、一度会場を出た。第二京浜から環七へ入り、大森駅前を過ぎて、池上通りへ。再び環七、第二京浜と30分程ドライブをした。ところどころで蝉の音とクラクションの騒音。いつか入った事のある寿司屋や一度だけ乗った事のあるはずの電車。立ち上る入道雲に夏の続きを感じていた。いつもの中華料理屋で一日を終えると、急に眠くなった。

sketch/2015.9.3

高速道路を走る。車を走らせて音楽を聴くといい。メロディーを彩る景色に涙がこぼれると、少しほっとする。とにかく私は、今の自分には出来ない事をやろうとしているので、常に発見と落胆を繰り返している。行き詰まった時は車に乗って音楽を聴きながら、あの町を目指す事にしている。

sketch/2015.9.2

忠さんの歌声と克彦さんのギター、杏ちゃんのコーラスが響くguzuri珈琲店。たまたま居合わせたお客さんは、たまたま忠さんの大ファン。夏にぶり返したようで、そうでない陽射しと風の一日。夕方はカイ君と話し込む。久しぶりの営業日は賑やかな顔ぶれ。

sketch/2015.9.1

朝から曇り空の松本。突然の夕立に小走りで喫茶店へ入る。向いのホテルからはコンサートへ向かうタクシーがひっきりなしに出入りしている。バックに忍ばせた新譜のアナログ盤と最近ライブで着ているカイ君のジャケットで準備万端。舞い上がり彼の名を叫びたかったが、小沢征爾さんへのバースデーなのでグっとこらえたのは私だけではないはず。ありがとうジェイムス。

sketch/2015.8.31

小諸の町を見下ろしながら湯につかっていると、雲行きを語りかけてくる声。のぼせては、湯脇に腰掛けてを2度くらい繰り返す間、いろいろな話をした。赤の他人だと思っていたその声の人は、父の恩人だった。松本にJTを観に行く道すがら、人生の中で最も不思議で運命的な出会いをする。