sketch/2015.10.5

録音エンジニアを終えた深夜、いつものように車を走らせる。とくに当ては無い。行きつけのコーヒーショップも灯りが消えている。この頃はファミレスも深夜2時ころには閉店する。24時間営業のコンビニに立ち寄り、おでんと鍋焼きうどんというチョイスに季節の移ろいを感じる。もっと若い頃は夜が好きだった。夜が明けるのを初めて浜辺で迎えた時、夜を知った気がした。そもそもあの頃は、なんでも知っている気でいた。知らない事も当たり前のように受け入れた。私は何を知っていたのだろうか。思い出すのにも骨が折れる。