sketch/2015.9.25

強い雨。こんなにも雨漏りについて考えているシンガーソングライターは今の日本では私くらいではないだろうか。わけのわからない誇らしい気持ちが押し寄せては、すぐにバカバカしくなる。近所のハンバーグレストランのカレーの味に、なんとも郷愁を誘われ、週末の夜の家族連れの団らんに囲まれると、痛々しい気持ちがこみ上げてくる。これまでの幾つかの分岐点で、私は十分向こう側に居たのだと思い、サザエさんのテーマが恋しくなる。野郎が二人、学生の様にドリンクバーを何度もおかわりする夜。