sketch/2015.3.5

二十歳で発症した花粉症、この頃はずいぶん良くなった。自転車に乗れば汗ばむ程の暖かさが、春の訪れを感じさせてくれる。いつもは車で走る井の頭通り。自転車だからといって、車の時と印象はあまり変わらかった。スピードに乗る。ふいに歩道との段差でギアが外れる。自転車を停めてギアを付けると、油で手が黒くなった。永福町の踏切で、たまに乗る井の頭線を見送る。これまで生きて来て、始めての気持ちに出会うのは、春が多い気がした。